前回の続き・・・

前回に高津高校レベルに合格するためには、

忘却への警戒心を高める

事が必要であると書きました。

 

別の言い方をすれば、

人間という動物が本来持ち合わせている「忘れっぽさ」をきちんと自覚するという事です。

ただただそれだけなんです。

しかしそれが難しい。

 

ではどのようにすれば忘却への自覚をきちんと備える事ができるのか。

今回はその能力を育むための2つのポイントを書きたいと思います。

 

(1)忘れる事を知る

例えば1週間前の昼食は何を食べましたか?と問われれば、

何か特別な記念日でもない限り中々覚えていないのではないでしょうか。

人は大抵のことを忘れます。

日常生活において中々忘れない事は、

【嬉しい・悲しい・怒り・楽しい】などの感情と結びついた事ぐらいです。

脳の中には入っているのですが、それを引っ張り出す方法が無いんですね。

例えば1日難波から心斎橋まで歩いて、その目に入る顔や広告のすべてが全て覚えていれば、

いかにストレスを与えてしまうかという事を想像すると、忘れるという行為はヒトの必然なんです。

ですから、勉強においてはちょっとした小テストをする事が最も大事です。

特に英単語や理科社会の用語がぴったりです。

ちょうど1,2週間前に出合った単語が丁度いいです。

これを繰り返すことで自分の忘れ度合いを把握できます。

この小テストの目的は忘れ度合いの把握だけです。

(だから再テストなど必要ありません。暗記物で再テストをする先生はセンスが皆無と思って頂いてOKです)

把握できれば、忘れるそのちょっと前に復習のタイミングを入れれば良いだけです。

ただしこの復習タイミングは人によってサイクルは違いますし内容によっても変化します。

また無数に新しい事を学び続ける中高生の復習タイミングを他人が管理する事は物理的に不可能です。

ですから自分発信で復習タイミングを挟めなければいつまで経っても成績は上がりません。

そこで(2)に繋がります。

 

(2)自分でできることは自分でやる

勉強している時に左手が机の下にある生徒がたまにいます。

その場合は私は「左手だしや」と注意はしますが、別の事に意識はいっています。

左手が勉強中にお遊び状態になっている人は100%甘えたな子です。

そして、甘えたな子は上記の忘れるタイミングを把握できたとしても、

その次の『復習を入れる』という自分発信の作業ができません。

出来たとしてもそのタイミングが遥かに遅れてしまいます。

結果として学習上の大きなロスを生みますので学力は上がりません。

 

幼稚園小学生などの時期にかばんや運動靴など子どもの持ち物を、

保護者の方が代わりに持ってあげる場合があると思います。

そして、子どもは基本的には許されるなら常に甘えていたいものです。

一度や二度ではもちろん良いのですが、その状態が当たり前になってしまうと、

子どもが使うべき手を結果として保護者の方が奪っている状態が習慣化してしまいます。

その結果、使わないでもいい手は極力使わない姿勢が身に付いてしまいます。

このような状態になると能動的な行動が苦手になります。

ですから、まず自分から動き始める習慣を身に付けて頂く必要があります。

 

やるべきことは単純で、自分でできる事はすべて自分でやってもらうだけです。

ですから、当塾は子どもがやるべき事を大人が肩代わりするような事はしません。

スケジュールを管理したりはしませんし、

宿題を大量に出したりもしませんし、

自習に強制的に来させることもしませんし、

テスト範囲をひとりひとり伝えたりもしません。

自分でやるべきことは自分でやりましょうね、という事を日々伝え続けるしかありません。

 

上記の忘れる事を知るという事と自分でできる事は自分でするという2点が、

まずはベーシックな部分での学力向上に向けた必要なポイントです。

これがクリアできればもう少しマニアックな話に繋がっていくのですが、

それはまた別の機会にでも書こうと思います。

 

2017年10月15日